△佐賀県 (まつり)
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コミュで佐賀県の唐津市を訪れているため唐津市に関する情報が多い。
唐津焼きという陶器や名産品のイカを使ったシュウマイ
地物の魚をすり身にしてパン粉をつけて揚げた魚(ギョ)ロッケなどが有名。
それにしても興味を惹かせる話作りが上手い。アンバサダーとしてはまつりが一番仕事をしている。

・虹の松原
松がある程度まとまって植えられて林のようになっているのを松原という。
松は汚染と塩害に強く、砂地であっても根を張るので海岸の近くに防風林として植えられていた。
その松原の中でも国内で最も広いものが佐賀県唐津市にある虹の松原である。

・名護屋城
唐津市に存在していた城。建築当初、この地域は名護屋という名称であったことから名付けられた。
現在は敷地内に博物館が作られ、当時の資料を閲覧したり、VRでかつての名護屋城を体験することが出来る。

豊臣秀吉が大陸へ出兵するにあたり、この地を拠点とし、僅か5ヶ月で完成させた。
短期で作り上げた割には規模が大きく、どれだけの人手が投入されたかは想像に難くない。
秀吉もこの城に1年以上滞在していたという。
秀吉の死後、徳川が天下を取った後には解体され、他の城を作る為の資材として再利用された。

2006年に選出された日本百名城のひとつだが、上述の通り石垣などの一部遺構のみが残された城跡である。
城跡なら城は現存していないのでは?城がないのに名城なんてつけていいの?
という人のために補足しておくと
現在の知名度、当時の建築物が残っているないし、正確な復元が行われているか。歴史上重要な拠点であったか?
などの観点から百名城は選出されたので、城の主要部が残っているか否かは関係ないようだ。

実は私も城や城跡を散策していた事があり、百名城が選出されて以後
これをひとつの目安として出張や旅行の際に城を訪問していたのだが
最近になって「続・日本百名城」なるものが発表されてすっかり意欲を削がれてしまった。
続ってなんだね続って。

・佐賀城
龍造寺氏が所有していた村中城を改修した平城。日本百名城のひとつ。
火災で城の大部分が焼失してしまい、現在城の跡地は公園となっている。
城の中心部にあった本丸は資料を基に建物の一部が復元され、2004年から歴史館となった。

おでかけ1でまつりが話していた「熊さん」「化け猫」について補足しておく。
熊さんは龍造寺隆信という肥前の国を治めていた冷酷で知られていた豪族である。
しかし自軍から離反した豪族が九州の雄とも呼ばれていた島津氏と合流。
それを打ち取りに自ら赴いた際、少数の兵と侮って突撃した結果大敗、討ち死にしてしまった。
この策こそ島津氏お得意の釣り野伏という少数の囮で釣った後、伏兵で囲んで仕留める戦術である。

その後、龍造寺に与していた者は隆信の義理の弟で実力も兼ね備えていた鍋島直茂を
頼るようになり、秀吉や家康も鍋島氏を大名として推す事になる。
結果、落ち目となった龍造寺氏と鍋島氏との間で諍いが起きて龍造寺側からは自害するものも出た。
その怨念が城下を出歩いているという噂がたったため、鍋島氏は龍造寺を弔うための寺を建てたという。

この、龍造寺の怨念の一件や後に鍋島氏に重なった不幸が
庶民の間で拡張されエンターテイメント性を付与されていった。
そうして怨念が化け猫となって鍋島氏を苦しめ、家臣によって打ち取られるという話が生まれたという。
まつりの言っていた化け猫の件はこのことだと思われる。



△熊本県 (貴音)
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・熊本城
巨大なイチョウの樹が植わっていることから銀杏城とも呼ばれる日本三名城のひとつ。百名城にも選ばれている。
(定義が決まっておらず、三名城に名乗りをあげている城が6つ程あるのは内緒だ。)
築城名人とも呼ばれ、江戸城や名護屋城の築城にも携わった加藤清正が手掛けた城である。
城や庭園の美しさも見所のひとつだが、現地に行くのであれば是非石垣にも目を向けてもらいたい。
上の方に行くにつれ急激に反り返る特徴的な形となっていることがわかると思う。
この形状は防衛の際に真価を発揮し、攻めてきた武者を押し返してしまう事から武者返しと呼ばれる。
面白そうだからといって実際に登ったりはしないように。

2016年に発生した熊本地震により被災、大量の瓦の落下、石垣や建築物の崩落など致命的な
損害を被った。元の姿を完全に取り戻すには20年の歳月を要するとされている。
震災から5年が経過した本年4月、ようやく天守閣が復旧した。
現在、天守閣内の特別公開イベントを行っている。(状況次第で臨時中止になりえるので注意)

・熊本らーめん
鶏ガラが入ったマイルドで食べやすいトンコツラーメン。博多のものに比べると麺が太めなものが使われる。
豚骨は一般的な膝部位でなく頭の骨を使う店が多いという。癖が少なくスッキリしたスープが取れるそうだ。
それに香ばしい揚げにんにくや炒ったにんにくを使った黒マー油など、形式は異なれどにんにくが入るのが特徴。
これにより、ニンニクのコクとカドがスープに加わり、より美味しいラーメンとなる。
ニンニク以外に独自性の高い具材としてキクラゲの細切りが入る。
 
・夜景の名所の公園
熊本ラーメンを食べた後、貴音の希望で行くことになった公園
夜景を見るのに素晴らしい場所は幾つもあるらしいが公園と限定した場合
熊本郊外にある花岡山公園、祈りの丘記念公園の2か所がおススメらしい。
どちらもちょっとした山の中にあり、高いところから熊本の夜景を望むことが出来る。
標高が高いところにあるので月を見るにもよいだろう。

花岡山の方は公園にたどり着くまでにやたらとラブホが多かったり
夜の公園でお盛んに励んでいる若人もいるようなのでデートで訪れる場合は気を付けよう。



△大分県 (莉緒)
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・温泉郷
大分県は日本一の源泉総数や湧きだす湯量から温泉の名所として知られている。
湧出量1位、2位の別府温泉、由布院温泉の名前は誰しも一度くらい聞いたことがあるだろう。
それ以外の温泉も潤沢で、隠れ湯なども点在しているが先にあげた二か所について解説する。。

別府温泉は幾つもの異なる温泉がまとまっているため、ここに行くだけで
様々な泉質のお湯に入れる点が魅力だ。色々な温泉に浸かりたい人。初心者向きとも言える。
温泉街は近代化が進んでおり、娯楽、飲食、交通の便など全てが整っていて不便を感じさせない。

一方の由布院温泉は山の麓にあるノスタルジックな街並みの温泉街である。
景観や風情を楽しむためにあえてこうした街並みを残しているのだ。
心まで休まるような趣から一生に一度は行ってみたい保養地としてあげられる事が多い。
泉質はアルカリ性強めの温泉が多く、肌がトロリとする事から美肌の湯と謳われている。

ちなみに湯布院と記載される場合もあるが、由布院温泉の所在地は由布市湯布院町なので
どちらの表記も間違いではない。合併や名称変更などが繰り返された結果ややこしい事になったのである。

コミュ内で莉緒とプロデューサーが訪れた温泉が大分のどこかは示されず
また、調べてはみたものの背景と合致するような場所も見つからなかったが
山の麓、美肌効果という断片的な情報や知名度を考慮すると由布院として良さそうではある。

・だんご汁
薄く伸ばした小麦粉の麺の事を大分ではだんごと言い、
そのだんごと様々な具を入れた汁物が大分の郷土料理だんご汁である。
昔は大分で米の栽培をすることが難しく、作りやすい小麦を使った料理がよく作られていた。
ちなみにこのだんごを甘くしたきなこにつけたものがミシシラ第一回に登場した「やせうま」である。



△鹿児島県 (雪歩)
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エリアコミュで貴音が語っていたが黒豚の産地としても知られている。
おでかけ2の背景は確信が持てないが桜島の位置を考えるとウォーターフロントパーク辺りか?

・屋久島
鹿児島の南西にある世界自然遺産としても登録されている島
雪歩とおでかけ1、並びにエリアコミュで訪れた場所である。
島のおおよそが山と森であり、ありのままの自然を体験する事が出来る。

島内に生えている杉は屋久島の自然環境の影響を受け、一般的な杉よりも
はるかに長い時を生きる事が出来、1000年以上生きている個体は屋久杉と呼ばれている。

島内には他にももののけ姫に登場したシシ神の森のモデルとなった白谷雲水峡や
1日2時間程度、干潮の時しか入れない平内海中温泉など見所も沢山ある。
後者は混浴、脱衣所なし、水着着用禁止のため万人向きではない。足湯としての仕様は〇。

・焼酎
エリアコミュで莉緒が鹿児島といえば焼酎と言っているように
鹿児島は日本有数の焼酎生産地である。鹿児島県で作られている焼酎の中でも
特に名を知られているのが芋を使った薩摩焼酎とサトウキビの黒砂糖を使った奄美黒糖焼酎である。
どちらも特定の場所で酒造りを行ったり、材料の産地を守らなければ
その名称を用いてはならないという決まりがあるので、銘打ってあれば安心して飲むことが出来るのが良い。

黒糖焼酎は芋焼酎に比べるとマイナー気味だが、焼酎らしからぬ飲みやすさがあって万人向けかと思う。
逆に普段から焼酎を飲みなれている人には物足りなさを感じるかもしれない。
(それほど豊富な種類を飲んだことがないので全部が全部とは言い切れないが)

後日談のトークパーティで歌織さんが品切れで現地で買えなかった焼酎を取り寄せようと目論んでいたが
鹿児島だけでなく九州全体や沖縄が焼酎作りで有名なため、どの県の物かはわからない。
熊本県の米を使った米焼酎、大分の麦焼酎(二階堂など)、沖縄の泡盛など美味しい逸品がある。

・茶畑
一般にあまり知られていないが実は鹿児島はお茶の一大生産地である。
生産量は独走を続けていた静岡に一歩及ばないものの、つい最近産出額(農産物と加工品で得た売上)
で静岡を抜いて国内1位となった。雪歩が行ってみたかったというのも納得である。
気候が暖かで栽培が安定、複数回の収穫も見込める。平地が多く管理しやすい。
機械摘みを早期導入したため収穫にコストがかからないといった強みが1位奪取に繋がったようだ。

知覧や霧島などブランド品となる有名な産地もあるが、県域全体である程度まとまった量が作られている。
なので、残念ながらどこの茶畑を見に行ったかまではわからなかった。つらみ。



△愛媛県 (桃子)
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コミュ内で県名、地名などが記載されず、特産品もみかんジュースしか触れられていないため
担当県がわかりにくい(熊本県もミカンが特産品)が
消去法で愛媛が残ること、おでかけ2の背景が松山市の道後温泉本館である事から
桃子の担当県が愛媛なのがわかる。また、エリアコミュ内でも道後温泉が登場している。
コミュでは触れてもらえなかったが歩の出身地である。

・道後温泉
国内でも古くから歴史があるといわれる日本三古湯のひとつ。その歴史は3000年以上とも言われている。
著名な夏目漱石の小説「坊つちゃん」に住田の温泉という名称で登場したことから
縁が生まれ、坊ちゃん湯と呼ばれることもある。
エリアコミュに登場した「玉の石」は本館の北側にあり、願いを込めて湯をかけるとご利益があると言われている。

本館を中心とした一帯は観光施設となっており、本館や温泉付きの宿以外にも
足湯や共同浴場といった入浴施設がある他、土産物売り場なども多い。
桃子が言っていた銘菓の類も何種類もある。
スポンジ生地で のの字型に柚子風味の餡を巻いたタルト
坊つちゃんに登場した団子屋のモデルになった店の団子を参考にした
大きめの3色団子「坊ちゃん団子」などが有名。

・みかんジュース
全国シェア上位の県だけあってみかんジュースの専門店も数件ある。
「みかんで有名な愛媛県では蛇口からみかんジュースが出てくる。」
という悪ふざけのような都市伝説が全国に流布された事があったが
これを現実の物にしようと愛媛県や企業などが奮闘した。
その結果、蛇口みかんジュースの夢は実現し
松山空港や一部の温泉宿、観光物産館などで楽しめるようになっている。

・おまけ
今回の小イベコミュとは何の関係もないが、桃子は温泉に関わる事が多い気がする。
グリマス時代は桃子Pにとって転機となったであろうカードが温泉ガシャで登場した他
同ガシャに登場した他アイドルの背景にも複数回登場していた。
またキャラバン編上方エリアでは育、桃子、やよいの3人で
和歌山県湯の峰温泉のつぼ湯を訪れ、Pと一緒に入浴した事もあった。嘘はついていない。



△福岡県 (翼)
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・音楽
ジュリアが福岡出身だが、福岡は路上ミュージシャンが多くストリートライブが有名な県である。
時流故に昔と比べると活発な活動をする人は少なくなってきているが
九州でも最大規模の繁華街である天神、歓楽街の中州などは彼等の活動場所として名高い。
アーティストのYUI や 川嶋あい も福岡路上ライブから名をあげ、メジャーデビューしている。 

そういった活動が活発だったためか、音楽文化の発展が著しく音楽都市とも呼ばれる。
音楽ホールなども数多く作られ、最近ではアーティスト支援にも力をいれているようだ。
上記背景からか過去のミリオンライブツアーで2度とも公演地として選ばれている。
今回、イベント内でライブを行った場所も福岡県であった。

ちなみにPがジュリアをスカウトした場所は路上ミュージシャンの多い天神地区の警固公園
おでかけ2で翼とPが歓談していたのはそこから程近い天神中央公園である。

・屋台村
天神と中州などにある屋台が集合しているエリアの事を屋台村という。独特の雰囲気があって面白い。
ラーメン、おでん、もつ鍋をはじめフレンチなどの変わり種の店も存在する。
一度、中州の屋台でぼったくられ気味の値段を提示された事があったのだが
後に友人に聞いたところ中州はそういうことする店あるから
慣れてないなら天神行った方が無難だと言われた。
観光で訪れるなら一応、気に留めておいた方がいいかもしれない。

近代化事業に伴い、衛生上の問題などから日本中の屋台はその姿を消したが
福岡では観光資源として重要な要素を占めていたこと、屋台営業者の強い反発があり
未認可ではあるものの屋台文化が生き残った。後に、生ものは一切提供してはならない
値段をしっかりと表示するといった規約が作られ、法的にも存続が許されるようになった。

・福岡うどん
コシの強い讃岐うどんとは異なり、柔らかめの麺が特徴。
どうして柔らかなうどんとなったのかは諸説ありすぎて定かではない。
解説すると長くなりすぎるので割愛するが興味がわいたらば調べてみるのも面白いかと。

ダシは昆布、鰹節といったメジャーなものの他、イリコを入れるケースが多いという。
トッピングも一風変わったものがあり、翼が言っていたごぼうの天ぷらを載せたごぼ天うどん
魚のすりみを油で揚げた丸天を載せた丸天うどんなどがある。

星梨花役の麻倉もも氏は福岡出身で同県のうどんチェーン「牧のうどん」のファンを自認しており
トッピングのネギを山のように盛って食する姿が当時話題となった。
店舗によっては直筆サインも飾ってあるようでPの間ではちょっとした聖地のような
扱いとなっている。ライブ当日はその事を知るP達が列をなしていたらしい。

・トンコツラーメン
福岡でラーメンといえば誰しも豚骨ラーメンを思い浮かべるだろう。
色見から一見コッテリしているように見えるもののアッサリしたものも多い。
必ずあるわけではないが、豚骨の臭みや味を調整するため
無料の紅ショウガや辛子高菜、ゴマといった食材がテーブル上の容器に
別途用意されており、それを個々人の好みで入れる事により客自ら味の仕上げが出来る。

今でこそ白濁した豚骨スープが主流になっているが博多で豚骨ラーメンが普及した
当初は豚骨を使ってはいるがスープが透き通った醤油ベースのラーメンが主流であった。
現在では博多豚骨ラーメン=白濁しているというイメージや嗜好などもあって
こうした昔ながらの豚骨ラーメンを提供する店は少なくなっているらしい。

白濁したスープが台頭した理由については諸説あるが
調理中に手違いで火をつけたままにしてしまい、たまたまスープが乳化
それを飲んでみたところ、強烈な旨味があったのでこぞって皆が真似をするようになった
という説がメジャーなようだ。